空き家について
Shimazu no Akiya“ 家だって呼吸している ”
島津は昔、丹後地方を代表する特産品「丹後ちりめん」を生産する、
機工場の「がんど屋根」が特徴的な街並みの、機織りで栄えた村でした。
いまでは機(はた)関係の企業は少なくなってしまいましたが、その空き工場や家は
新しい家族や移住者の住む家、アーティストの工房、みんなが集まるスペースなど、
さまざまな場所へ生まれ変われる可能性を秘めています。
風が入れば、また人々をつなぎ守る空間へと呼吸をしはじめるでしょう。
空き家・空き工場活用への取り組み
建物は使わないでいると急激に傷みが増し、放っておくとだんだん修理箇所が増えて費用がかさんでいきます。
最終的には手作業による解体が必要となったりして、高額な費用が必要となる負の財産となってしまいます。
ところが、早期に次の住まい手が見つかれば、貴重な資源として活かすことができる財産になります。
特に雪国である丹後の古い家は、今では手に入らない良質な材料が使われているうえに、
それぞれの歴史や思いが詰まっており、単なる古材以上の価値があると言えます。
島津連合区では、住民の方からの情報収集はもちろん、
毎年実施される京丹後市の空き家調査に合わせて地区内の調査を行い、
空き地も含めて最新の状況を確認してリストを作成しています。
また、担当区長が所有者の方へ積極的に連絡を取り、空き家の管理責任が所有者の方にあることや、
賃貸・売却など有効活用する努力義務があることを説明しながら、今後の活用方法について相談にのっています。
そのうえで、京丹後市移住支援センター(丹後暮らし探求舎)を含む移住相談に対応して空き家を案内したり、所有者の方への取り次ぎを行ったりしています。
しましまベースの「空き家活用プロジェクト」と連携し、
空き家・空き工場という貴重な財産を活用する具体的な取り組みもスタートしています。
しましまベースとの連携
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空き家活用の相関図
空き家の活用例
譲り手と継ぎ手の思いがマッチし、使われなくなった家や工場が気持ち良く次の人へ引き継がれた一例として、 実際に島津の空き家が活用された事例をご紹介します。
譲り手
Aさん
(大橋区在住)
2階建ての住居と元機織り工場を現在住んでいる家の近くに所有。
継ぎ手がいない中、こまめに風通しや掃除をするなど大切にメンテナンスをしていたが、部分的に修繕が必要な箇所もあり、今後家を維持するにも解体するにも数百万円の費用がかかることを懸念していた。
後世に迷惑をかけないために整理したいと考えていたので、家財道具の撤去にかかった費用を負担してくれるなら譲ってもいいと考えていた。
継ぎ手
Bさん
(京都市内在住)
京都市で陶芸をしているご夫婦。
陶芸は共同作業所だったこともあり、自分専用の工場が欲しかったことと住宅と別々に賃料を支払っていたため、住居兼作業場となる物件を探していた。
子供の出産を機に、丹後への移住を含め工場つき物件を探しており、お試し住宅の利用しながら不動産屋さんの物件を探していてなかなかみつからなかったが、地域の人の紹介で工場つき物件が見つかった。
【 成立までの流れ(一例として) 】
(お試し住宅に滞在) → (滞在期間中に)地域の人と一緒に物件探し → 条件が合う物件が見つかる → 不動産屋さんへ相談※ → 契約 → 改修や掃除など → 入居!
※売買の場合はさらに司法書士、土地家屋調査士さんなどに相談、登記の整理などが必要
どこに相談すればいいの?
相談窓口
島津連合区
住所:京丹後市網野町島津2952
電話:0772-72-0010
メール:shimazurengouku@ever.ocn.ne.jp
HP:https://shimazurengoku.com
空き家レスキューチーム
【代表】U設計室
住所:京丹後市網野町島津485-2
電話:0772-60-8789
メール:info@u-arc.net
HP:https://www.u-arc.net